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新年明けましておめでとうございます [PEARのコンセプト]

新年 あけましておめでとうございます!

2010年を迎え,みなさんはいかがお過ごしでしょうか?

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PEARは,社会性の高い活動,それも発展途上国の低所得層むけの活動を,CDMという地球温暖化問題のマーケットメカニズムと結びつけることによって,ビジネスに乗せる=持続可能な形で実施していこうとするソーシャルベンチャーです.

CDMにおいては社会性という観点がどうしてもないがしろになる傾向があり,一方で開発の世界では NPOは企業などからの「寄付」や「援助」に頼らざるを得ない... という状況がありますが,PEARの活動は,これらを結びつけることで,打破しようとするものです.同時に,先進国の自主的な温暖化対策であるカーボンオフセットから,カーボンマネージメントに結びついてくることも企図しています.

さいわい,わたしたちはCDMや温暖化問題の専門家集団ですので,その専門性を活かそうとしているわけですね.

その具体的な手段として,PEARが行ってきているものは,中国重慶の貧困農村において,バイオガス・マイクロダイジェスターという一戸一戸の農家に,彼らの家畜である豚の排泄物を使った熱(バイオガス)エネルギー供給システムを導入し,それによって石炭などを代替することで,CO2削減とするプロジェクトです.

石炭への現金支出を回避,屋内大気汚染をなくし,薪収集の重労働を緩和,良質の肥料が得られる,などのその農家にとっての大きな便益の他に,地域的な生態系保全やエネルギー自給農村としてのエネルギー安全保障面,所得格差問題の緩和という公益的な便益も大きなものがあります.

PEARは,このようなすばらしいプロジェクトを,プログラムCDMという新しい方式で,追加的に実施していくわけですね.最初は,カーボンオフセットを全面的に出して,それが生み出すカーボンクレジット(排出権)をカーボンオフセットに使ってもらうことをベースに動かそうと思っていましたが,これからはむしろ,(排出権購入というより)そのようなプロジェクトに「直接かかわってもらう」ような形に修正していこうと思っています.

すなわち,先進国の企業や個人単位で,このようなプロジェクトに投資し,「育てていく」機会をご提供し,CO2削減のみならず,社会的な持続可能な発展そのものを実現化していく喜びを共有していきたいと思っています.企業でしたらある個別の村を対象とし,個人でしたらある個別の農家を対象とした相手の顔の見える「関わり」ができるわけですね.農家の方も,CDMに対する期待や感謝が非常に大きいことが,上記の年賀の挨拶の写真からも判りますよね.

このような考え方が,日本や先進国の社会に受け入れられるかどうか?が,わたしたちPEARの 今年のテーマです.

このプロジェクトは,昨年の3月にキックオフ式典が行われました.なかなか審査機関が見つからず苦労しましたが,ようやく昨年末に審査してもらうことが可能となりました.UNFCCC(気候変動枠組条約)京都議定書の CDMのWebサイト にドキュメントが出ていますので,よろしかったらご覧ください.そこに出ている具体的活動の最初のものは,洞爺湖サミットの資金援助を受けた小さなものですが,それに続く活動を,みなさんの「気持ち」という形で実施していきたいと思っています.

来年中にCDMとしての登録ができることを期待していますが,その前から,みなさんにその魅力をお伝えしていきたいと思っています.

企業の方は,御社の温暖化問題への寄与としてのポートフォリオの一つとして,このような社会性の高いプロジェクトを含めることの意味を考えていただければ幸いです.

個々人の方が,直接,このような社会性の高いプロジェクトに投資をして,カーボンクレジットというリターンを毎年10年間得られる機会というのは,おそらく世界で最初の試みとなります.得られた排出権は,ご自分の排出量のオフセットに使っていただいてもけっこうですし,市場で現金化することも可能です(PEARが代わりに行います).

このプロジェクトは,それなりに時間のかかるものですので,小さな企業であるPEARは,中国での炭鉱メタン(CMM)削減プロジェクトをCDM化し,そのCDMクレジット販売を仲介することで,生計を立てていこうとしています.これもやや時間がかかってしまいましたが,昨年の10月に一件,CDMとしての登録ができました.これで財政基盤がある程度固まってくるはずです.

その意味で,今年は社会に対し,「社会性とCO2削減の両立」という新しい価値を提案していく用意ができてきました.この考え方に共感していただく人々や企業を増やし,ともに活動していくことが,今年の PEAR の最大のテーマです.プロジェクトでは,バングラデシュなども視野に入れていこうとしています.

可能であれば,もうひとつのテーマでもある「個人のカーボンマネージメントの社会インフラ整備」提案もしていきます.

今年は,PEARは,大きく飛躍していく所存です.ぜひ,みなさんにも サポートと言うより,このような価値を いっしょに作っていきませんか?

松尾 直樹

P.S.  昨年末のコペンハーゲン会議直後の報告セミナーはおかげさまで好評に終わりました.コペンハーゲンアコードの和訳も載せておきました.どうもありがとうございます.今年末のメキシコ会議後にも行う予定です.ご期待ください.

P.S.2  Climate Experts のWebも更新しています.よろしかったらご覧ください.

2010年PEAR年賀状1.jpeg

2010年PEAR年賀状2.jpeg


3つのイベントに参加して思ったこと [PEARのコンセプト]

 

最近,3つのイベントに参加しました.それぞれのテーマは以下のものです:

(A) スマートグリッド

(B) BOP (ベース・オブ・ザ・ピラミッド) 

(C) 温暖化予測

どれも,わたしの興味に沿ったものですが,なぜか,参加されている方々は ほとんど重なっていないような感じでした.わたしにとっては不思議な感じなのですが,そんなものなのかもしれません.

わたしのテーマは,地球温暖化問題にあるわけですが,その視点からの

(A) 新しいエネルギー(電力)供給や需要の姿

(B) 新しい途上国・貧困層の発展へのアプローチ

(C) 気候変動情報の社会への役立て方

であり,どれも温暖化問題の重要な一側面であるわけです.

PEARの活動は,このなかの (A), (B) にかなり関係してきます(わたし個人は (C) もがんばっています).

(A) に関しては,「カーボンマネージメント」を行うために,スマートメーターは非常に重要なツールでありインフラストラクチャーとなるわけです.PEARはカーボンオフセットのプロバイダーですが,その背景にある カーボンマネージメント を非常に重視したものとしています.オフセットはマネージメントのひとつのツール(削減手段)なのですね.

スマートメーター.jpg

(B) に関しては,まさにPEARが重慶で行っているバイオガス・マイクロダイジェスタープロジェクトなどが,貧困地域で行う活動を「ビジネスとして」行っていくことになるわけです.もっとも,通常のBOPは,貧困地域住民を購買層とする市場ですが,PEARは先進国側から収益を得るという違いがあります(排出権という新しいツールを使うわけです).ただ,どちらも貧困地域住民が大きなメリットを受けるという意味では同じですね.

BOPビジネスの必要性.png

PEARでは,温暖化問題の中に,自らの排出という側面だけでなく,途上国の貧困地域のこれからの「低炭素型開発の重要性」を,みなさんに知っていただきたいと願っています.

同時に,途上国支援に関心のある方に,逆に 地球温暖化問題とのからみ も認識していただきたいわけです.

このような多面的な関心は,おそらくみなさんの心の中に隠れているかと思います.PEARとかかわることで,それが明るみに 形として現れることができたなら,それはすばらしいことで,それこそが PEARの目指すところでもあります.

松尾 直樹

 


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