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カンクン会議 (COP 16/CMP 6) が始まりました [地球温暖化問題の国際交渉]

いよいよカンクンでのCOP 16およびCMP 6が始まりました.COPとは,気候変動枠組条約という世界全体で地球温暖化問題に対処していこうという広い枠組みを規定した国連の国際協定の,締約国会議 (Conference of the Parties) です.CMPとは,京都議定書=まず先進国から数値目標の形で具体的対策を採っていく国際協定の締約国会合です.

 

カンクンロゴ.png

 

「共通だが差異のある責任」という条約で確立されたコンセプトの下,まず先進国から... ということを具現化したものが京都議定書であるわけですね.そして,その先進国の約束をいかに強化していくか?それから途上国もどういう形で対策を実効性のある形で強化していくことができるか?が,最近の国際交渉のテーマです.

昨年のコペンハーゲン会議 (COP 15/CMP 5) では,先進国の持っていた大きな期待 (ひとつの統一された議定書で双方をカバーする) と,途上国の「まだその段階ではない」という現実路線(?)とのギャップが大きく,残念ながらこの問題で結論を出すことができませんでした.これまでの交渉プロセスは,以下の図をご覧ください.

交渉の流れ.png

日本は交渉のポジションを変えていませんが,EUは途上国の頑なな態度に遭い,いまは世界全体のモーメンタムを削がないためにも,まず京都議定書の第二期を決めてしまい,同時に途上国の次のプロセスを動かすことを狙っているようです.米国は中間選挙の影響もあり,リーダーシップが期待できる状況にはありません.

(好き嫌いの問題はさておき) EUの指向する方向性が,今回のカンクン会議の結論となるかと思います.国際協定の形をとるのは,来年の南ア・ダーバン会議とするという結論となるでしょう.なお,暫定運用則ともいえるコペンハーゲンアコードは,ボランタリーな行動をベースとしたものですが,先進国に関しては現行の京都議定書の法的拘束力に基づいたもので,途上国はボランタリーながら,その実効性を担保するものとして,数量的なMRV (測定,報告,検証) を基調に,新たな運用則策定プロセスが始まると思われます.

以上は,ざっとみたわたしの予想です.どうなるかは,終わってみなければ分かりません.先進国と途上国の中間的な位置づけにあるメキシコの議長国としての采配に期待しましょう.下は,COP で議長の采配をふるうメキシコの外務大臣Patricia Espinosaです.

DSC04908.JPG

今年も,好評だった COP の報告セミナーを 12月21日(火)に,開催いたします.PEARのWeb案内がありますので,よろしかったらご参加ください.3時間,みっちり,基礎から専門家の分析までお届けします.メディアや役所の発表だけではものたりない,本質が何でどうなっていきそうか?をお知りになりたい方には,最適なセミナーだと自負しています.Q&Aの時間も長くとる予定です.

カンクン会議とその後の展望.jpg

さて,カンクンは,長い砂浜に代表されるリゾート地です.わたしはいつものようにコンドミニアムタイプの部屋に泊まっています.1万人(?)の参加者の中で「自分で」お金を出して参加している人は,そんなに多くないはずで,二週間は長いですからね... 目の前は紺碧の海で,潮騒を聞きながら仕事に勤しむことができます(笑).

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初日は,いくつかのサイドイベントに出ました.そのひとつ,JI監督委員会(JISC)のイベントは,2013年以降,JIがどうなるか?を議論していました.詳細は,JISCのCMPへの報告をごらんいただくとして,2つのトラックをマージすることを含め,いろいろなオプションが検討されています.

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その他,CDMベースラインの標準化に関するサイドイベントにも出ましたが,まだ理論的整理がイマイチという印象でした.クライテリアが詰められずに標準化(正確には単純化)が議論されている程度です.もうすこししたら,ペーパーでも書きましょう.

夜には,メキシコ政府主催のレセプションがありました.暗い中で食べ物をとったら,辛....

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ちょっとインターネット環境がよくないのですが,またご報告いたしますので,おたのしみに.

松尾 直樹 @二日目の朝


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